結婚相談所やマッチングアプリのプロフィール欄を見ると、必ずと言っていいほど「婚姻歴」を記載する欄があります。

場合によっては、就職面接の際に婚姻歴や子どもの有無を聞かれることも・・・。

こんな時、バツイチ女性であった場合はどのように感じるでしょう?

「離婚経験があることを伝えたら、相手に良い印象を持たれないのではないか?」

と、考えてしまうかもしれません。

しかし、ご安心ください!

厚生労働省の調査によると、平成30年度の離婚件数は20万7,000組。

遡ること平成8年から、もうずっと年間20万組以上の夫婦が離婚し続けているんです。

ですから、今の世の中バツイチ女性は沢山いますし、今さら珍しがられることも、偏見の目を持たれることもほとんどないので安心してください。

こうしてハッキリ言えるのも、実は筆者である私が、8年前に当時4歳だった娘を連れて離婚した経験があるからです。

そして今現在、再婚して新たな子宝にも恵まれ、平凡ではありますが、家族4人新たな家庭を築いて幸せな日々を過ごしています。

離婚して思ったことは「ずいぶん私自身の心理状態や恋愛観に変化があったなあ・・・」ということ。

変わったからこそ、今の穏やかな生活を送れていることも同時に実感しています。

そこで今回は、私の体験談を交えつつ、バツイチ女性の心理や恋愛観・恋愛対象に入る秘訣、再婚についてどう考えるか?などをお伝えしたいと思います。

まずは、あなたも気になっているはず?!「バツイチ女性の再婚率」について調べてみました!

気になるバツイチ女性の再婚率

厚生労働省が平成28年に調査した「第4回 婚姻に関する統計」によると、平成27年に結婚した63万5,156組の夫婦のうち、夫が初婚で妻が再婚夫婦の数は4万5,268組。

そして、夫、妻ともに再婚夫婦の数は6万1,325組。

再婚女性の全てがバツ1個とは限りませんが、合わせると10万6593組。

つまり全体の16.8%が妻が再婚の夫婦なんです。

およそ5人に1人の計算になりますね。

そして、同じ「第4回 婚姻に関する統計」では、離婚した人が過去5年間に再婚をした割合も調査しています。

それによると、平成23年に離婚した各年代の女性が、平成27年までの5年間に離婚した割合は

(離婚時の年齢)
25歳~29歳・・・34.7% 
30歳~34歳・・・29.2%
35歳~39歳・・・20.3%

となっています。

ちなみに、さらに若くして離婚した女性の5年再婚率はなんと約40%にもなるんです。

この数字を見ると再婚する女性がとても多いことが分かりますし、意外と再婚までの期間が空いていないことが分かります。

余談ですが、私も離婚してから4年目で再婚をしたのでこの数字の中に含まれています。

バツイチ女性の心理


それでは離婚を経験したことで、バツイチ女性の心理はどのように変化したのでしょうか?

自立し強くならなければ・・・という思いがある

上手くいかなかった相手とはいえ、これまでの結婚生活の中で、前の夫に精神的にも生活面でも少なからず頼っていた部分がありました。

しかし、離婚をするとバツイチ女性は全て一人でこなし、生活していかなくてはなりません。

ましてや子どもがいれば、ママ一人でパパの役割まで担わなくてはならないのです。

そのため、バツイチ女性のほとんどが、

「弱音を吐かず、一人で強くしっかり生きていかなければ!」

と、頑張っています。ほとんど無意識の状態で・・・。

女性は誰かに守ってもらう弱い生き物ではなく、むしろ自分自身や誰かを守るために、とてつもない強いパワーを発揮できる強い生き物なのだと、私は離婚をしてから気付きました。

でも…本当はとっても寂しい

先述したように、バツイチ女性は「自分で選んだ道なのだから」と、表向きは気丈な態度で仕事や家事を一人で頑張っています。

それに、一緒にいて辛かった夫と離婚でき、第2の人生を生き生きと過ごせていることに喜びを感じているのも本心です。

ですがその反面、幸せそうな家族を見た時や独りきりの時間を過ごしている時など、突然無性に寂しさや虚無感を覚えてしまうことがあります。

おそらく、一度は永遠だと思っていた幸せな結婚生活が終わってしまった喪失感も相まっているからなのでしょうが、その寂しさは、結婚前の独り身の時とは比べものにならないほど大きいもの。

私も子どもを寝かしつけた後、一人きりの夜がとても不安で寂しく感じることが多々ありました。

寝酒をしないと寝付けない日があったのも、離婚前にはなかったことです。

恋愛したくないとは思っていない

バツイチ女性は離婚したからといっても、決して女性でいる自分を捨てるわけではありません。

むしろ自分に費やせる時間が増えるので、女性としての魅力が増す人も多かったりもします。

それに、「もう恋愛や結婚はこりごり…」と言っていても、「誰かに必要とされたい、また素敵な男性と巡り会いたい」という願望は必ずどこかにあります。

私も離婚したての頃は子育てもあり、恋愛や再婚など到底考えられないと思っていました。

ですが、そんな中でも魅力的な男性がいればやっぱりドキっとしますし、気になる男性が現れれば、自然と身だしなみを意識しちゃいます(笑)

このように積極的に恋愛をしたいと思わなくても、ご縁や機会があればまた恋愛をしてみたいバツイチ女性がほとんどだと私は思います。

次の恋愛に対してはとても慎重になっている

とは言え、かつては心から愛していた男性とうまくいかず離婚をしたことで、男性に対しての不信感や恋愛に自信がなくなってしまったバツイチ女性は多いことでしょう。

昔は男性から好意的に声をかけられたら、素直に嬉しかったはずのに、

今では

「どうせこの人も○○なんでしょ?」
「こんな私に声をかけてくるなんて、軽い女に見えたのかな?」

など、疑心暗鬼になりがちです。

また、もう2度と男性関係で失敗したくないという思いから、気になる相手が現われても恋愛に慎重になり過ぎて積極的になれず、自らチャンスを潰してしまうことも・・・。

再婚に対しては焦りがない

バツイチになる前は、恋愛をすれば当然結婚を視野に入れていたと思います。

「付き合った彼とはすぐにでも結婚したい!」

と、まるで結婚が人生のゴールのように思っていました。

もしかしたら私のように結婚を焦り過ぎてしまった結果、失敗してしまったバツイチ女性も意外と多いのではないかと思います。

しかし、いざシングルになってみると、恋愛はあくまで気持ち先行のお付き合い。

全てをさらけ出して生活を共にする結婚とは、切り離して考えることができるようになります。

結婚に対する過度な憧れや夢はなくなり、焦りもありません。

恋愛していく中で、本当に将来を考えられる人が現れたら、その時に再婚を考えようくらいのスタンスでいるんです。

バツイチ女性が思う今後の恋愛について


以上のようにバツイチ女性は、離婚後このような心理状態になるんです。

まとめてみると、普段頑張っている分無性に寂しくなったり、恋愛もしたいけれど不安になったりと、ずいぶんと感情が不安定なようにも感じられます。

ですが、反対に今後の恋愛について真剣に考える時にはブレがなく、むしろ芯が通っています。

それでは次に、そんなバツイチ女性の恋愛観について見てみましょう!

もしも結婚するなら今度こそ失敗したくない!理想よりも心の安定を望むようになる

バツイチ女性は一度結婚生活を経験するまでは、ルックス重視や年収○○円以上など、男性に対して様々な理想や条件を掲げていたと思います。

ですが、結婚~離婚を経てその理想は大きく変化しています。

だって、いくら理想通りの相手と結婚したって、100パーセント心が満たされる生活を送れるわけではないと気付いたのですから。

そのため多くのバツイチ女性が次にもし結婚する機会があったなら、とびきりカッコ良くなくてもお金持ちじゃなくても、心穏やかに暮らせる相手といることが一番だと思っているはずです。

依存する恋愛はしたくない

バツイチ女性は以前の独身時代に比べて、年齢的にも精神的にも大人になっており、自立しています。

ですから、若い頃の女性にありがちな

「彼がいないと生きていけない」
「何事も彼が第一優先」

のような、相手に依存する恋愛がいかに危ういことかを理解しています。

あくまで自分の考えの元で行動ができ、その上で相手を尊重して支え合える、そんな程よい距離感の恋愛が一番心地よく安定するんですね。

相手に期待をし過ぎない!

これも離婚を経験したからこそ気付けたバツイチ女性は、私も含め多いのではないでしょうか?

それは「相手への過度な期待は、ただ自分を苦しめるだけ」だということです。

「こうしてくれて、ああしてくれて当然!」

と、自分の価値観で相手を見てしまうから、してくれなかった時に失望感が生まれてしまうんです。

期待するから裏切られると感じる。

なら、最初から期待はしない。

これは決して、相手を諦めているわけでも信頼していないわけでもありません。

こちらが思った通りに行動してくれなかったら、自分で実行してしまえば早いし、例えモヤモヤしたとしてもちょっとで済みますからね。

恋愛はしたいけれど…まずは子ども第一優先!

以前に比べて離婚歴のあるバツイチ女性に対し、周りの偏見の目はほとんどなくなりました。

それもあって、今ではバツイチ女性でも抵抗なく恋愛できる環境になっていると思います。

しかし、子どもがいるバツイチ女性、いわゆるシングルマザーとなると少し話は変わってきます。

シングルマザーの恋愛に関する世間からの印象は、

「子育てを疎かにして女性である自分を優先している」
「子どものことを考えたら、恋愛などせず母親として生きていくべき」
「母親、もしくはその彼氏によって子どもが虐待されるのでは?!」

など、まだまだ厳しいものが多いのが現実なんです。

児童虐待の悲しいニュースが多い中、シングルマザーの恋愛が原因になっているケースも少なくないため、非常識に見られても仕方がない部分はあるでしょう。

しかし、シングルマザーの大半は、子どものことを第一優先に考え、その上で自身の今後の恋愛について考えています。

「子どもが幼いうちに新しいお父さんを作ってあげたい」
「子どもが成人し子育てが落ち着いたら恋愛したい」

子どもの年齢もバラバラなので、同じシングルマザーでも恋愛には様々なパターンがあります。

ただ一つ言えることは、例えどんな状況だったとしても子どもが一番。

その優先順位は変わりません。

私もシングルマザーから再婚した一人。

今の夫にはお付き合いをする前から離婚歴があること、そして子どもがいることを全て打ち明けていました。

そして夫からの

「普通の恋愛ではなく、子どもと3人で付き合っていこうと考えている。」

という言葉を信じて、常に一番良い選択を子どもを含めた3人で考え、生きてきました。

バツイチ女性が恋愛対象に入るには?


「バツイチ女性がまた恋愛するには、そして男性から恋愛対象として見られるにはどうしたらいいの?」

そんな風に次の恋愛に対して、不安に思っているシングル女性は多いと思います。

ですが、実はバツイチだからと言って、人よりも特別な何かをしなくてはいけないなんてことはありません。

決してバツイチであることを負い目に感じる必要はないんですね。

初婚だろうが再婚だろうが同じ。

例えば清潔感のある服装や髪型に気を付けるなど、これまで同様、普通に女性として恋愛対象になるような努力をするだけでOK。

そしていつも明るい笑顔を心掛けること。

バツイチ女性は離婚という大きな人生経験を経て、同世代の未婚女性より、精神的にとても成長しています。

むしろ、人生において大きな選択をした経験から決断力があり、自立した女性であると男性から評価されることが多いくらいです。

物事をしっかりと現実的に捉えて考えられる姿に惹かれる男性は、結構多いみたいですからね。

それプラス、あなたが一人で頑張っている姿を自然な形で見てもらうことができれば、「守ってあげたい、支えてあげたい」という気持ちが芽生える男性は、きっと遠くない未来に現れると思います。

まとめ

バツイチ女性は離婚を通じてとても濃い経験をし、夫婦(男女)の在り方について沢山学びました。

その結果、心理状態や恋愛観にも変化が生まれ、今後の恋愛においては甘えや依存ではなく、相手と対等に付き合う「精神的にも大人な女性」になる傾向です。

それは自分の気持ちを押し付けるだけでなく、相手の気持ちを理解し尊重することでもあります。

そう考えたら私が言うのもおこがましいですが、バツイチ女性って離婚経験がマイナスになるどころか、もしかしたら恋愛や結婚にとても向いている女性なのかもしれません。

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