前夫との離婚や死別。
最初から未婚での出産を選択した方も・・・。
様々な理由から未成年の子どもを育て、同時に家事や仕事にと毎日奮闘しているシングルマザーは、平成28年度の時点で全国に120万世帯以上いると言われています。
そして、その数は年々増え続けているんです。
私もかつては離婚が原因でシングルマザーとなり、娘と母子2人だけの生活を続けていました。
当時は娘を保育園に預けて働いていましたが、保育園のクラスにも職場の同僚にも同じくシングルマザーが数人いて、その数の多さを実感したものです。
そしてシングルマザー同士が会話をすると、必ずと言っていいほど「今後の恋愛について」の話題があったのを覚えています。
いくつになっても女性は恋バナが好きなんですよね。
特に仲の良かったシングルマザーの友人3人、そして私自身も、ご縁があって再び男性とお付き合いをし、私ともう1人はその後再婚しました。
そう、日々愛する我が子を守って生きるシングルマザーだって、本当に良い人が現れれば
「大切にされたい、恋愛してみたい!」
と思っているのですから。
ですが、はっきり言ってシングルマザーの恋愛は相当難しいです。
まず独身時代のような普通の恋愛はできませんし、自分と彼自身の問題だけではなく、周囲の人の理解があって初めて成り立つものだと思っています。
そもそもシングルマザーを受け入れてくれる男性と出会うのだって、子どもがいない時と比べたらハードルが上がるため結構大変です。
そこで今回は私の経験も踏まえて、シングルマザーの恋愛の難しさ、そして彼氏を見つける方法についてお話したいと思います。
元シングルマザーが考える恋愛の難しさとは?
まず、シングルマザーの恋愛がなぜ難しいのか?
5つの項目にまとめてみました。
まずは自身の現状を彼に正しく理解してもらわなくてはならない
シングルマザーが恋愛をするにあたり、絶対に怠ってはいけないこと。
それはあなたの現状について予め彼に詳しく話をして理解を得ることです。
あなたは1人の女性ですが、それ以前に我が子を養育する義務のあるママです。
ですからシングルマザーの恋愛は、まず我が子の成長を最優先すること。
そのため、必然的に彼はいつもこちらの都合に合わせることになります。
2人きりで会う日にちを決めるのもそう。
電話やメールができる時間だって限られています。
特に未婚男性と付き合う場合、そのほとんどが「シングルマザー=連れ子がいる」ということは理解できても、そのことが2人の恋愛にどのように影響していくのかまでは分かっていません。
だからこそ、それでもあなたと付き合っていく気持ちがあるのかを彼に確認しなければならないんです。
これを怠り彼に合わせる恋愛を続けていたら、間違いなく子育てを疎かにしてしまうことになるでしょう。
「付き合う前なのに、女性からそのような話をするのは彼に重たいと思われてしまうかも・・・。」
と不安になるかもしれませんが、シングルマザーの恋愛はただお互いが好き同士なだけの、無責任な気持ちでできる恋愛ではないんです。
それに本当に誠実な方だったら、きっと真面目に受け止めてくれるはずですから。
身近な人からの理解とサポートが必要
シングルマザーの恋愛は冒頭でもお話したように、周囲の人の理解やサポートも必要だと私は思っています。
子どもの年齢にもよりますが、まさか幼児や小学生を1人でお留守番させて、彼とデートするわけにはいきません。
両親や兄弟などに子どもの面倒を見てもらわなければ、2人きりでデートすることができないのですから。
「子どもを預けてまで、デートをしたい母親なんて気持ち悪い」
「最初から子どもを連れて行けないなら恋愛なんかするな!」
世の中には、このように考える人も多いと思います。
それに両親が遠方に住んでおり、なかなか預けられる状況にいない方もいるでしょう。
なので私は、まずはあなたと彼との2人の信頼関係を築いていきながら、今後子どもを交えてどう付き合っていくのかについて話し合い、その後で子どもと対面させるのが良いと考えています。
なぜなら子どもは、一度本当の父親との辛い別れを経験しています。
それなのに軽い気持ちで子どもと会わせ、彼と子どもが仲良くなってしまった後に、自分と彼が簡単に別れてしまったら・・・。
こうした状況を作ってしまうと、さらに子どもの心に傷を付けることになってしまいます。
そうならないためにも可能な限り、ゆっくり時間をかけて両親など身近な人に自分と彼とのことを理解してもらい、協力をお願いするようにしましょう。
会う時間を確保するのが難しい
無事に彼や周りの理解を得られたとしても、はっきり言ってシングルマザーに時間の余裕はありません。
普段の日は家事と仕事と育児で1日があっという間に終わってしまいますし、休日は子どもにとって毎日忙しいママに甘えられる特別な日となります。
ですから、休日の度に子どもを預けてデートするなんてもっての外ですし、第一そんなことを預かってくれる側も認めてくれるはずがありません。
中には、「じゃあ、有給休暇を利用すれば?」と考える人もいるかもしれません。
しかし、そうした休暇も子どもの園や学校行事にあてることがほとんどです。
その上、子どもの毎日の生活リズムを考えると、夜のデートも難しいですね。
私も当時、会う時間を確保することが本当に大変でした。
お互いの自宅の距離も遠く、娘を交えて会うようになるまでは、月1回会えたら良い方だったんです。
ここで私か彼のどちらか一方でも我慢できなければ、おそらく関係は続かなかったでしょうね。
子どもと彼を会わせるタイミングの難しさ
シングルマザーの恋愛において、ほとんどの人がいつか迎える「子どもと彼の対面」の時。
「もし仮に失敗したら、今後の彼との関係にも影響してしまうのでは・・・?」と、会わせるタイミングにとても悩みます。
私の場合、彼とお付き合いをする前に一度他の友人を交えて食事をする機会があり、実はその時に一度、娘と会っていました。
しかも最初から結婚を視野に入れた付き合いだったので、本当はすぐにでも継続して娘に会わせることもできたんです。
ですが先述したように、付き合ってから数回は彼と2人きりで会って、娘の様子を伝えたり、今後どのようなカタチで対面するかについて話し合うことが大切だと思っていました。
そのため私は計画がきちんとまとまってから、当時6歳になる娘と遊園地で対面させることにしたんです。
結果、これだけ慎重になっても娘の当日の態度を見ると、緊張やストレスを与えていたんだなと反省する点もありました。
でもその次も、またその次も彼と相談しながら慎重に彼と娘との距離を縮めていったら、娘の中に彼に対する信頼感がどんどん芽生えたようでした。
最初は思い通りにいかなくても、絶対に焦らないようにしてください。
あなたと彼が子どものことを第一に考えて、ベストだと思う行動をし続けていれば、きっと打ち解けることができるはずですから。
「子どもと会わせるタイミングが難しい」と感じることは、実はとても大切なことなのです。
ママである自分と女性である自分をコントロールしなくてはならない
これは私が再婚前、娘と彼が一緒にいる時に一番気を付けていたことで、とても難しかったことでもあります。
どんなシングルマザーでも、ママとして子どもに向ける顔と彼女として彼に向ける顔は違います。
それは半ば無意識的なところもありますが、どんなことがあっても子どもに女性の顔を見せてはいけないと思っています。
なぜならシングルマザーの子どもは、大人が思う以上に淋しさを我慢しています。
そんな子どもにとって、心から頼れる親は母親しかいないんです。
それなのに、ママがこれまで自分に見せたことのない雰囲気を彼に出していたら、子どもは「ママまで自分の前からいなくなってしまうんじゃないか?」と不安になるはず。
しかも彼と仲良くなるどころかママを取ろうとしていると、敵対心を持ってしまいかねないと思ったからです。
そのように考えながらも、反面、
「彼の前でママの自分ばかり見せていたら、引かれてしまうのでは・・・?」
「子どもはいつでも私を愛してくれているけれど、彼からの愛が絶対的である自信はない」
・・・娘が第一優先と言いながら、正直このような思いも芽生え、母親しての自分と彼女としての自分の感情をコントロールするのが、最初は本当に大変だったのを覚えています。
シングルマザーが彼氏を探す5つの方法
少々厳しい話もしましたが、以上のようにシングルマザーの恋愛には様々な困難がありますし、一つひとつ乗り越えて進んでいかなければなりません。
では、そのような状況のあなたを癒し、一緒に乗り越えてくれるパートナーにはどうやって出会えば良いのでしょうか?
その1.職場で出会いを見つける
なかなか難しいかもしれませんが、シングルマザーの恋愛相手が、同じ職場の男性というのはとてもおススメなんです。
何故なら職場が同じだと、あなたが母子家庭であることを最初から知っているので、勇気を出してカミングアウトをする必要がありません。
それに共通の知り合いも多いため、遊ばれたり裏切られたりする可能性は低いでしょう。
何より部署や勤務時間が違ったとしても、同じ職場で働いているので、シングルマザーの恋愛の難しさの一つである「なかなか会えない問題」もクリアしやすいかもしれませんね。
その2.友人の紹介で出会う
友人との会話で、「恋愛したいけれど出会いがない、誰かいい人周りにいないかな?」と相談してみるのも一つの方法です。
友人はあなたの今の環境をよく理解してくれているので、あなたに合わないと思った人は紹介しないでしょう。
その上でもし、紹介できる男性がいたとしたら、安心して出会うことができます。
しかも友達が2人の仲を取り持ってくれる可能性が高いので、お互い好印象だった場合は進展しやすいでしょう。
その3.同窓会など友人同士の集まりには積極的に参加する
実は私の再婚相手は小学校の同級生なんです。
彼と再会し付き合うことになったきっかけは、卒業後15年振りに行なわれた小学校の同窓会でした。
私のように同窓会や友人同士が集まる席に参加したことをきっかけに、かつての仲間と恋愛関係に発展するシングルマザーは少なくないようです。
ちなみに私が感じた同級生との恋愛のメリットとは、相手が彼氏にも親友にもなるので、娘のことやこれからの生活のことなど、どんな話でも相談しやすいこと。
それに付き合うことになっても、初対面の人と一から築くような信頼関係とは違うので、進展がしやすかったのかもしれません。
その4.バツイチやシングルマザー専門の婚活パーティーや結婚相談所に登録してみる
いつかは恋愛したいな・・・ではなく、すぐにでも彼氏が欲しい、再婚したいと考えるシングルマザーは、バツイチやシングルマザー専門の結婚相談所や婚活パーティーに参加してみましょう。
料金は発生してしまいますが、シングルマザーでもOKな男性が沢山集まり、しかも彼らも結婚を視野に出会いを求めているので、彼氏ができる可能性がとても高くなります。
離婚者が多い今の世の中、バツイチやシングルマザー向けのサービスはとても充実しています。
中でも、バツイチや再婚に理解のある人が集まる婚活パーティーを開催している「PARTY☆PARTY」や、シングルマザー限定の特別料金プランのある結婚相談所「NOZZE(ノッツエ)」「サンマリエ」は、女性が料金的にも優遇されていますから、利用してみるのも良いかも知れません。
その5.マッチングアプリを利用してみる
婚活パーティーや相談所に行く時間もお金もない!というシングルマザーには、マッチングアプリがおススメです。
マッチングアプリなら仕事の休憩時間でも、子どもが寝静まった夜でもいつでも好きな時に好きな場所で出会いを探すことができます。
しかも、多くのアプリが女性は無料!
女性はタダで男性に出会えてしまうんです!
ただし、適当に人気のアプリを利用しても、シングルマザーは出会えません。
なぜならマッチングアプリには、年齢層が低く気軽に遊べる相手を探している人が多く集まるアプリや、婚活重視のマッチングアプリでも、相手が初婚であることを希望している場合が多いからです。
そのためシングルマザーは、再婚や子どもがいることに理解のある人がいるアプリを選ぶ必要があります。
そこでおススメなのが、バツイチやシングルマザー&ファザーに優遇特典のある「marrish(マリッシュ)」。
または「バツイチ気にしません」や「バツイチ子持ちに理解のある方」などの、バツイチ向けのコミュニティが豊富な「Pairs(ペア―ズ)」。
このようにシングルマザーが利用しやすいマッチングアプリには、自然とシングルマザーOKの男性も集まるので、とても出会いやすい環境になっています。
まとめ
シングルマザーは子どもの母親である責任と覚悟をもって、恋愛しなくてはなりません。
自分の気持ちを優先できないことも多く、思い通りにいかないことが連続の恋愛になってしまうかもしれませんが、いざという時に心の支えになってくれる彼氏がいるというのは、本当に精神的にとても安定します。
それに子どもにとっても、ママの心が穏やかでいる状態が一番ですから、いつも安心して過ごすことができます。
シングルマザーだって大いに恋愛していいんです!
子どもと一緒に、今よりもっと幸せになりましょう。