厚生労働省による「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」の結果、全国に約18.7世帯いるシングルファザー。
ひとり親になった理由は離婚が75.6%、次いで死別が19%となっていますが、ほとんどの方が奥さんと別れるまでは家事や育児を分担していたり、あるいは任せきりだったと思います。
それがシングルファザーになると、これまでの仕事プラス慣れない家事と育児もこなさなければなりません。
きっと、毎日とんでもなく慌ただしい生活を送っていることでしょう。
本当に日々お疲れさまです。
そんなシングルファザーの中には、
「子どものために、新しい母親を作ってあげたい」
「子育てがひと段落してきたし、そろそろ再婚したい」
などと自分や子どもの将来について考え、恋愛や再婚を検討している方も多いと思います。
でも、シングルファザーの婚活には問題が山積み!
・そもそもシングルファザーを好きになってくれる理解ある女性はいるのだろうか?
・仮にそんな女性と出会えても子どもを優先しながら交際を進めるのは難しそう。
・何より父親である自分の婚活に対して子どもはどう思うのか?
・交際を認めてくれるだろうか?
・子どもが小さければ彼女にちゃんと懐くかどうか不安だし、大きくても上手くやっていけるかどうかも不安。
などなど…
これだけ色々な思いが頭を駆け巡ると、最終的に恋愛自体を諦めたくなってしまいそうです。
しかし、まだ早いですよ!
シングルファザーだって婚活する方法はいくらでもありますし、理解ある女性にも出会えます。
子どもの問題でも我が子の気持ちをちゃんと汲み取り、しっかり考えて行動すれば認めてくれる可能性が高まります。
そこで今回は、シングルファザーが子どもと向き合いながらも再婚について前向きになれるお話をしていきたいと思うので、是非最後までお読みくださいね。
シングルファザーが恋愛をあきらめずに婚活する方法
それではまず、シングルファザーはどうやって婚活したらいいのか?
その方法を3つご紹介します。
婚活マッチングアプリを利用する
1番気軽に出会える婚活方法がこれ!
今流行りの婚活マッチングアプリを利用する方法です。
マッチングアプリはシングルファザーにとってのメリットがたくさん。
・時間と場所を選ばず、好きな時に女性と出会える
・あらかじめプロフィールにシングルファザーであることを記載しておけるから、出会ってからの説明は不要
・月額料金が平均3,000~4,000円と安いので、それほど家計に影響しない
自由な時間を作ることが難しいシングルファザーにとって、自宅にいても女性と出会うことができるマッチングアプリは、本当に便利ですよね。
数ある婚活マッチングアプリの中でも、2016年に誕生したmarrish(マリッシュ)というアプリでは、シングルマザー・ファザーを含む再婚者の応援優遇サービスがあるんです。
再婚者応援を掲げているから、シングルファザーに理解のある女性は他のマッチングアプリよりも多いですし、利用者の年齢層も女性30~40代、男性30~50代と落ち着いているので再婚活に適しています。
婚活パーティーに参加してみる
婚活パーティーというと週末の夜に開催することが多いため、夜に出歩きにくいシングルファザーには不向きでしょう。
また、初婚者と比べるとシングルファザーはどうしても不利になってしまうので、通常の婚活パーティーでの出会いは難しい傾向にあります。
しかし、離婚経験者が多い今の時代に合わせて、「バツイチ限定」や「シングルマザー・ファザー限定」の婚活パーティーも増え、各地で開催されていたりします。
ご存知でしたでしょうか?
このような条件を設けているパーティーなら、参加者も当然理解ある人ばかりなので出会いやすくなっています。
しかも、子どもと一緒に参加してOKだったり、保育士が駐在している臨時の託児施設があったりとシングルファザーでも気軽に参加できるものも多いんですよ。
結婚相談所に登録する
なるべく早く再婚したいと思うなら、上記2つに比べて高額にはなってしまいますが、費用の心配がなければ結婚相談所に登録する方法もあります。
結婚相談所なら、事前のカウンセリング時にあらかじめ自分の境遇を伝えた上で、自分にふさわしい相手を紹介してくれるので、シングルファザーを理由に断られることはありません。
しかも、実際に会ってしっくりこなかった場合は、お断りを担当者にお願いすることができるので、精神的なストレスも軽減されます。
何より結婚相談所での出会いなら女性の身元がハッキリしているので、大事な我が子にとっても安心です。
例えばツヴァイという結婚相談所では、シングルファザーならではの交際の仕方や、子どもについての疑問や悩みも相談できるため、あらゆる不安を解消しながら婚活に取り組むことができます。
女性はこんなシングルファザーとなら恋愛・結婚したい!
以上のように、シングルファザーでも女性と出会える方法があることが分かりました。
ですが、子どものこと…元妻のこと。
理解がある女性でも、やっぱりお付き合いをしていく上で様々なことが気になります。
当然、シングルファザー全員が再婚できるわけではありません。
では、一体女性はどんなシングルファザーなら恋愛や結婚を考えても良いと思うのでしょうか?
意見をまとめてみました。
だって自分を好きになってくれるのは嬉しいけど、恋に夢中になって守る責任のある子どものことをおろそかにするような人は、将来もしも私の他に気になる女性が現れた時に、また子どもや私をおろそかにして突っ走りそう。」
確かに恋愛に走り、子育てをおろそかにするような責任感のないシングルファザーが、人生をかけて子どもと彼女を守り、幸せにできるはずがありません。
シングルファザーになるという大きな決断をし、自分の人生に責任を持って子どもを守り抜ける男性だからこそ女性は惹かれるんですね。
子どもの話を全くしないシングルファザーは、私と結婚するつもりがないんじゃないか、ただの遊びなんじゃないかと思ってしまう。」
シングルファザーは彼女と一緒にいる時に、気を遣って敢えて子どもの話を避けようとするかもしれません。
でもシングルファザーと結婚しても良いと考える女性は、逆に子どもの話を積極的にしてくれる男性の方が「将来自分も家族の一員になることをちゃんと考えてくれている」と感じるようです。
でもそれが週一など頻繁だったり、彼と毎日LINEするような間柄だったり、家に元奥さんが平気で来たりするようなのは嫌。
新しく子どもの母親になる私の立場は?ただの家政婦?と思ってしまう。」
シングルファザーという境遇に理解があり、子どもの気持ちを考えてあげられても、やはり元妻との関係はできるだけ薄い方が再婚しやすそうです。
もし現時点で元妻との交流が頻繁なのであれば、再婚を決めた時点で少し頻度を減らした方が良さそうですね。
シングルファザーの再婚と子どもについての悩み
さて、いくらシングルファザー自身が再婚に意欲的で、受け入れてくれる女性と出会えたからといっても、そのままスムーズに再婚できるわけではありません。
そう。
シングルファザーの再婚において大きく悩むことになり、そして絶対に無視をしてはいけないのが子どもの気持ち。
離婚や死別などシングルファザーになった理由は様々だとは思いますが、どんな場合でも子どもは実の母親と離れ離れになってしまった寂しさを痛感し、心に傷を負っています。
子どもにとっての「母親」という存在は、とてつもなく大きいもの。
ですから、母親と一緒に過ごした期間が長ければ長いほどその寂しさも増し、自分の知らない女性が新しいお母さんとなる抵抗感も強くなってしまうんです。
そこで、シングルファザーの子どもは父親の恋愛や再婚について、具体的にどのように思っているのでしょうか?
ここでは、まだ幼い幼児期~小学校低学年の子どもの気持ちと、心が大きく発達していく小学校高学年以上の子どもの気持ちに分けて考えていきたいと思います。
シングルファザーの再婚を子どもはどう思っているの?
幼児期~小学校低学年の子どもの気持ち
子どもが小さいうちはママのいない分の寂しさを、パパに甘えることによって埋めようとします。
だから、もしパパが新しい女の人と結婚するとなったら、
「自分にはママがいなくてパパしかいないのに、パパが知らない女の人に取られちゃう…」
「パパまでママみたいに自分の前からいなくなってしまうんじゃないか?」
といった大きな不安が生じてしまうんです。
パパにとっては新しい彼女との暮らしは新鮮で楽しいものでしょう。
しかし子どもにとっては、自分たちの生活に突然赤の他人が入って来るのです。
自分の家なのにも関わらず慣れるまで緊張しますし、子どもながらに気を遣ったりもします。
中には精神的ストレスを感じて、おねしょや爪噛みが見られることもあるんですよ。
その一方で、子どもの中には「自分だけママがいない」という事実が辛く、ママのいるお友だちを羨ましいと感じている子もいます。
特に、母親と別れた当時の年齢が低い子ほど、本当のママの記憶が薄いのでその傾向が見られます。
このようにママがいることを羨ましがっている子どもの場合は、新しいママができることを嬉しく思ってくれるでしょう。
小学生高学年以上の子供の気持ち
子どもが小学校高学年以上にもなると、自分の置かれている状況を把握し理解する力が付いています。
それに自分の気持ちや意見もはっきりしています。
ですから、父親には言えないけど、もしも可能であれば「母親が再び父親の元へ戻ってきて欲しい」と願っている子もいるんです。
特に母親と別れた当時の年齢が高ければ高いほど、母親のことを忘れられない気持ちが強いため、そう思う子が多いのでしょう。
つまり父親の再婚が全く嬉しくなく、むしろ本当の母親に対しての気持ちがより一層高まってしまうため、素直に受け入れられない子の方が多いです。
それに子どもからすれば、いくら籍を入れて形式上では正式な母親になったとしても、元々は他人であることに変わりありません。
本当の母親のように甘えたり、口ごたえをして反抗してみたりを、どこまでして平気なのかも分からず、毎日とても気を遣うであろうことは容易に想像できます。
おそらく思春期ともなると、男女が付き合うことに性的なイメージも沸いてしまうでしょう。
そんな中で父親が突然再婚することになり、馴れ馴れしく接している見知らぬ女性が現われたら、2人の関係が気持ち悪いと嫌悪感すら抱くことも・・・。
もしも母親と死別している場合には、母親への裏切り行為だと怒りの感情も伴ってしまうかもしれませんし、子どもが反抗期だった場合には、反抗心が増してしまうことだってあり得ます。
従って小学校高学年以上の子どもにすぐに再婚を受け入れてもらうことは困難と考えておきましょう。
但し、子どもが高校生を過ぎると少し状況が変わってくるかもしれません。
これくらい大きくなると、これまで男手ひとつで自分を育ててくれた父親の幸せを願う余裕も生まれてくる頃です。
再婚自体や新しく母親となる人を、もちろんすぐに心から受け入れることは難しいですが、仲良くなろうと努力したり、2人を安心させるような気遣いができるようになるでしょう。
シングルファザーの再婚を子どもに認めてもらうにはどうしたらいい?
以上のように、子どもがどのくらいの年齢だったとしても、父親の再婚は子どもにとって、多かれ少なかれストレスを与えてしまうことが分かりました。
ですが世の中には再婚し、新しい家族みんなで幸せに暮らしている元シングルファザーも存在しています。
そう。
子どもひとりひとり性格や感受性が違うので絶対とは言えませんが、子どものストレスを軽減し、再婚を認めてもらえる方法もあるんです。
それは子どもの気持ちにとことん寄り添うこと。
具体的には以下の通りです。
婚活を始める前に子どもの意見を聞くこと
シングルファザーが再婚を考えたら、まずは婚活を始める前に必ず子どもに相談しましょう。
これは「どんな年齢の子どもに対しても」です。
だって勝手に婚活を進めて、いきなり
「今日からこの人が新しいお母さんだよ。」
では、子どもに大きな戸惑いや、裏切られたような気持ちが生じるのは当たり前です。
でも再婚を考えた時点であらかじめ話をしていれば、子どもが突然のショックを受けることはありません。
それに、もしもその時点で子どもに再婚を反対されたら、その理由を聞いて解決方法を話し合ったり、婚活の時期を見直すことができます。
子どもにしてみても、父親がとても大事な話を自分と同じ目線で向き合って話してくれたことに対し、強い信頼感と安心感を持つことができるでしょう。
例え再婚しても、「父親から自分へ向けられる愛に変わりはない」という自信にも繋がるかもしれませんね。
再婚に向けての大事な話し合いもなるべく子どもと一緒におこなうこと
シングルファザーにとっての再婚は、夫婦となる2人だけのものではなく、言ってしまえば子どもを含めた3人での結婚です。
ですから、再婚に向けてのある程度までの話し合いは大人だけで進めても、最終的に物事を決める時にはなるべく子どもも同席させましょう。
そうすれば、子どもは自分も対等な家族の一員として「大事な物事を一緒に決めているんだ」という、新しい家族の絆のようなものを感じることができますし、
「自分はそのうち実の父親に見捨てられるんじゃないか?」
といった不安を、安心に変えることもできるでしょう。
再婚してもなるべく子どもの環境を変えないこと
シングルファザーの子どもは実の母親と別れた際に、これまでの日常が大きく変化しています。
子どもの環境の変化は、大人の判断によって勝手に決められてしまう場合が多く、大人以上に大きなストレスを感じてしまうんです。
再婚するとなったら、引っ越しが必要なシングルファザーも多いことでしょう。
ですが父親の再婚は、先ほどから言うように子どもの気持ちを不安定にさせてしまいます。
その上、心を許せる仲のいい友達がいる今の環境から子どもを引き離してしまうことが、子どもの精神状態をさらに不安定にさせることになるのは明白です。
また朝食や入浴時間など、子どもの今までの生活リズムが再婚相手と同居することによって変化してしまうのも好ましくありません。
再婚自体には反対しなくても、転校や生活を変えられることを嫌がる子どもは多いでしょう。
ですから、もし引っ越しをしても学校の学区を変えない、生活リズムを変えないなど、できる限り子どもの今の環境を変えない配慮をしてあげてくださいね。
子どもの前では絶対にいちゃいちゃしないこと
シングルファザーは再婚するにあたって、いくら子どもの気持ちを最優先にしていても、心のどこかでは再婚相手と新婚気分に浸りたいと思うでしょう。
その気持ちは分かります。
ですが、子どもの前ではこれまで見せたことのない過度なスキンシップや、デレデレした口調は父親の男性の部分を感じてしまい、先ほどもお話した嫌悪感に繋がってしまいます。
父親は多感な子どもの前で、いちゃいちゃして絶対に男性の姿を見せてはいけません。
子どもの前ではあくまで「父親」、そして再婚相手も「母親」としていることを心掛けましょう。
まとめ
シングルファザーは恋愛や再婚を前向きに考えても全然大丈夫です。
ちゃんと女性に出会える方法もありますし、シングルファザーの再婚についても、世の中のサポート体制が昔に比べて良い方向へと整ってきていますから、安心して婚活してください。
但し、再婚を決めたからには、今まで以上に子どものケアを怠らないでください。
表面上は賛成してくれても、心の中ではモヤモヤと複雑な気持ちを抱えていることが当たり前だと思いましょう。
もしもすぐに認めてくれなくても子どもとしっかりと向き合い、気持ちに寄り添い、親子の信頼関係を強固にしていくことができれば、子どももきっと父親の再婚に前向きになって理解を示してくれるはずですから。